知財コラム

11月2日

日本国際工作機械見本市(JIMTOF:東京ビッグサイト)を見学して来ました。

森精機、ヤマザキマザック、松浦機械、ソディックなどが金属3Dプリンタ+切削加工を組み合わせた工作機械を出展しており、各ブースで多くの人が集まっていました。

ノズルから金属粉を供給しつつレーザを照射しつつ積層造形し、必要な箇所を切削加工するタイプと、テーブル上に金属粉を薄く広げ、レーザで金属粉をパターン焼結しつつ周囲をミーリング加工していくタイプとがありました。後者のタイプの松浦機械、ソディックの金属光造形機は、パナソニックから特許ライセンスを受けているとのことでした。このような製造加工分野では、特許の重要性がますます高まっていると感じました。金属光造形により製造現場の状況は大きく変わっていきそうです。

 

なお、マザックのブースには、当所のお客様である株式会社飯塚鉄工所様の開発中のポンプロータが展示されておりました。

KF

当所のメンバーが11月下旬に訪中し、個人的つながりのある中国特許庁の審査官とミーティングする予定です。このミーティングにおいて、米国や日本ですでに特許となっているいわゆるビジネスモデル特許について中国の特許法実務に照らしてどのように判断されるか質問することを予定しています。

 他に、中国の審査官に質問してみたいことがありましたら、当所までぜひお知らせ下さい。

質問は、問い合わせフォームからお願いいたします。可能な限り、中国の審査官に質問をぶつけてみますので、遠慮なく投稿下さい。
KF
平成26年10月29日(水)に弁理士会の研修に参加してきました。研修では、弁理士の山本芳栄先生が「東南アジア特許実務と進出企業の留意点」について説明されました。山本先生は、特許庁審査官を辞められた後にインドネシアで起業して出願業務を扱うハキンダインターナショナルを1999年に設立されており、東南アジアの知財について詳しい知識をお持ちです。

山本先生から、インドネシアのみならずマレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ、ベトナムにおける出願業務手続や、各国における知財の状況について説明していただきました。その中で興味深かったのは、各国の特許出願件数は年間で1万件以下と少なく出願人の大部分は外国人であり、各国の企業が自らの国に出願していない状況にあるということでした。その一方で、商標登録出願は、特許出願の数倍であり、かつ自国の企業や自国民が出願する割合が少なくとも半数以上とのことでした。意匠も商標と同様に、特許よりも多く出願されており、自国の企業が出願する割合が高いとのことでした。侵害の場面では、各国当局の対応にばらつきがあり、十分に対応している国もあれば、侵害への対応が遅れている国もあることがわかりました。

KEN知財事務所では、東南アジアのマーケットや知財の状況についてウオッチしつつ、お客様の海外進出をサポートいたします。
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