金属3Dプリンタ+切削加工による金属立体造形機について
造形金属素材の耐久性、強度面が実用レベルに達した、設計、解析、製造技術が標準化され品質が安定し、大量生産に対応できるインフラ整備ができたことから、今後、大手製造業者が量産現場へ3D金属造形機を積極的に採用する見込みです。
金属3Dプリンタ+切削加工による金属立体造形機について
造形金属素材の耐久性、強度面が実用レベルに達した、設計、解析、製造技術が標準化され品質が安定し、大量生産に対応できるインフラ整備ができたことから、今後、大手製造業者が量産現場へ3D金属造形機を積極的に採用する見込みです。
松浦機械製作所、ソディックの金属立体造形機は、パナソニックから特許ライセンスを受けており、上図のような工程三次元形状造形物を製造するタイプです。金属は、現在のところ、SUS420JⅡ改良材系金属粉末やMaraging steelですが、チタン合金についてもレーザ出力とのマッチングデータを採集しているとのことでした。
森精機、マザックの金属立体造形機は、上図に示すような金属溶射とNC切削加工を組み合わせたもので、フラウンホーファー研究所から特許ライセンスをうけているとのことです。
11月2日
日本国際工作機械見本市(JIMTOF:東京ビッグサイト)を見学して来ました。
森精機、ヤマザキマザック、松浦機械、ソディックなどが金属3Dプリンタ+切削加工を組み合わせた工作機械を出展しており、各ブースで多くの人が集まっていました。
ノズルから金属粉を供給しつつレーザを照射しつつ積層造形し、必要な箇所を切削加工するタイプと、テーブル上に金属粉を薄く広げ、レーザで金属粉をパターン焼結しつつ周囲をミーリング加工していくタイプとがありました。後者のタイプの松浦機械、ソディックの金属光造形機は、パナソニックから特許ライセンスを受けているとのことでした。このような製造加工分野では、特許の重要性がますます高まっていると感じました。金属光造形により製造現場の状況は大きく変わっていきそうです。
なお、マザックのブースには、当所のお客様である株式会社飯塚鉄工所様の開発中のポンプロータが展示されておりました。
KF