意匠

意匠は物品のデザインであり、意匠法は美感の面からアイデアを把握し、これを保護します。

工業製品についてデザインが優れていれば製品差別化でき、さらには消費者の購買意欲を刺激して購入に繋がります。しかし、ライバル企業によってそのデザインが模倣されると差別化できなくなります。ライバル企業による模倣を防ぐためにも、お客様の製品のデザインを意匠権で保護する必要があります。

物品の部分のデザインは、部分意匠として保護されます。部分意匠制度により、独創的で特徴ある部分を取り入れつつ意匠全体として侵害を避ける巧妙な模倣に対して物品の部分のデザインが保護されます。

画面デザイン(画像)も、部分意匠として保護されます。例えば家電機器や情報機器の表示部に表示される画像が部分意匠として保護されます。また、情報機器と同時に使用されるディスプレイのような別の物品の表示部に表示される画像も部分意匠として保護されます。部分意匠の制度を利用することにより、より強い権利が取得できます。

関連意匠の制度を利用して、より強い権利を取得することができます。関連意匠の制度は、一のデザイン・コンセプトから創作されたバリエーションの意匠を保護する制度です。関連意匠の制度を活用することにより、広い範囲の意匠権を取得することができます。

意匠は、外観で判断するため、侵害の発見・立証が容易であるという特徴があります。お客様のデザインを保護するために意匠制度を積極的にご活用ください。

意匠の例

20141013205949414451
(意匠登録第1473884号) 
【意匠に係る物品】テレビジョン受像機 

テレビジョン受像機に係る意匠であり、美感を起こさせるデザインを備えているため、意匠登録されました。
20141013211150401349

(意匠登録第1495403号) 
【意匠に係る物品】携帯情報端末機

携帯情報端末機器の表示部に表示される画像であり、実線で表されたソフトウェア・キーのデザインが部分意匠として登録されました。
20141013213827801685

(意匠登録第1374018号)
【意匠に係る物品】デジタルビデオディスクレコーダー

デジタルビデオディスクレコーダーに接続された表示装置等に表示される画像です。実線の操作キーの表示が部分意匠として登録されました。

意匠のフロー図


 → フロー図